ふたり

自分がこういう業界に踏み込んだきっかけとして

唐沢寿明さんの「ふたり」というエッセイ集がある。

きっと唐沢さんに憧れて俳優を目指した人は数多くいるし

このエッセイ集を読んでこの世界に入った人も少なくないと思う。

 

この本の中で、自分がずっと心に残っている言葉の一つ

 

「一生『ひとり』だと思っていたけど、考えてみれば、
いつも分岐点には自分を見つけてくれるだれかと出会い
『ふたり』だったのかもしれない」

 

自分は幸い、子どもの頃から両親から愛情を受けて育ち

友人にも恵まれ、周りも優しい人たちに囲まれて

常に孤独を感じて生きるような人間ではなかった。

 

この世界に踏み込んでからも、上京してすぐに劇団に入り

またここでも多くの人との出会いがあり、

同じように夢を追う素晴らしい人たちに囲まれてきた。

 

そんな自分だから、「孤独」と向き合うこと無く

だからこそ、「集団」に属していることが安心で

 

時には「一人で生きていかないと」と心には決めつつも

やっぱり「群れ」に安心してしまっている自分がいて。

 

「何やってんの?」
「バカじゃないの?」
「無理に決まってるじゃん」

 

周りからそう言われるのが怖くて

いつの間にか「無難な自分」に満足してしまっていたんだと思う。

 

 

「自分には無いものをもっている」

大石さんと一緒にいるようになったのは、
そんな思いが大きかったからだと思う。

型に収まらない、というよりは収まろうとしても結局はみ出てる。笑

人に好かれる為に無難に振る舞うこと無く、
ただ「自分」でいることで人から愛される。

そして何より「役者」として、誰もが認める力がある。

 

きっと正反対な二人なんだろうけど

だからこそ起こせる化学反応があると思ったし

 

この人となら

「バカじゃないの?」

と言われることにも恐れること無く立ち向かっていける。

 

というより逆に今は

「そんなことして何になるの?」

と言われると、ちょっと嬉しくなる自分がいたりする。

 

「売れる」ための正解が無いこの世界で

思いっきり「はずれ」なことを全力でやってみるのもおもしろい。

そしたら二周くらい回って「あたる」こともあるかもだし笑

 

だからこそ、きっと今からは「ふたり」で
孤独な戦いをしていかなきゃいけないんだと思う。

 

まあ不安は無いのかと聞かれれば

そりゃあたくさん不安要素はありますが笑

 

今後このオガサマが大きくなって

一つの「集団」になったとしても

今のこの想いは忘れたくないなあと思う。